課題
- カスタマイズされたプロジェクトの設計には、他の同様のプロジェクトで再利用できる共通のエンジニアリングコンポーネントを含めるという明確な課題がある。
ソリューション
- ばらつきと機能性を考慮した構成可能なソリューションの設計
- アプリケーションコードをテンプレートにカプセル化
- アプリケーションコードのIPを確実に保護
- 強力な通信ネットワークを採用
結果
- インドのゴアにあるボッシュ・パッケージング社は、アーキテクチャを大幅に簡素化することの他に、同様のプロジェクトを実現するためにエンジニアリング時間を平均で50%短縮した。
ボッシュ・パッケージング(Bosch Packaging)社は、食品および医薬品の分野で包装ソリューションを提供するグローバルリーダです。インドのゴアにあるボッシュ・パッケージング社は、主にベーカリーや製菓業界に水平型充填充填機を供給しており、設備の整ったR&D施設、エンジニアリングおよびアフターサービスのサポート、高度な技術を備えた機械を構築するための洗練された組立作業現場を備えたボッシュ・パッケージング社のゴア施設を通じて、インドの包装市場からの遍在する需要の高まりを満足させることを計画しています。
インドのゴアにあるボッシュ・パッケージング社は幅広い製品とグローバルな専門知識をいかして、以下を含む完全なラインソリューション、カスタマイズされた機械および機器を提供することにより、お客様の要求に応えます。
- 製品供給システム
- フロー・ラッパー・ライン
- 丁合機(コレーター)
非常に熟練したエンジニアリングチームにより、インドのゴアにあるボッシュ・パッケージング社はラインソリューションの提供や大規模プロジェクトの厳しい納期の達成に向けて広範なエンジニアリングを行ない、設定された目標を達成するなど、常に直面する課題に対処しています。
課題
多くの場合、インドのゴアにあるボッシュ・パッケージング社はカスタマイズされたラインソリューションのために、下流のラッパーラインに製品を供給する製品分配システム(PDS)を設計する必要があります。これらのシステムのエンジニアリングに要する時間は、製品の納入スケジュールに大きく影響します。最大の課題は、さまざまな同様なプロジェクトで再利用できる共通するエンジニアンリグソリューションを持つことです。
カスタマイズされたプロジェクトの要求の多様性により課せられる課題には、以下のものがあります。
- ライン速度のばらつき
- 下流のフローラップの総数のばらつき
- 各フローラップ速度のばらつきとフローラップのダイナミクス
- オートメーションをPDSソリューションに適用しながらIPを保護
以前のオートメーションソリューション企業で対処した過去の同様の要件から、インドのゴアにあるボッシュ・パッケージング社は各プロジェクトに費やされるエンジニアリング時間が膨大である一方で、さまざまなプロジェクトにわたってアプリケーションコードの一貫性を維持することも課題であり、それによって保守性に影響を与えることを発見しました。
その他の懸念事項は、設置時間が長いことでした。この欠点は、MODBUS通信ネットワーク内に存在する大量のノード(ドライブ)でのデータ処理の制限により発生していました。
ソリューション
カスタマイズされたラインソリューションの1つについて、インドのゴアにあるボッシュ・パッケージング社はロックウェル・オートメーションと協力してオートメーションシステムを提供しました。ロックウェル・オートメーションのアプリケーションの専門家(GOTC)は、ボッシュ・パッケージング社のエンジニアリングチームの支援を受けて詳細な議論と掘り下げた分析を実施しました。これにより、反論の余地のないポジティブな結果を得ることができ、PDSの構築で直面する課題が明らかになり、インドのゴアにあるボッシュ・パッケージング社が達成を望んでいたシステムの広範な定義につながりました。
PDSの制御システムのKPI:
1. 成可能ソリューションを設計するには、以下のばらつきと機能を考慮します。
- メインコンベアのライン速度&ライン下のラッパーラインの数
- 下流のラッパーライン速度と中断
- ラッパーラインでスタンバイを作成
- ライン速度に基づいたアーキテクチャのスケーラビリティ(VFDベースまたはモーションベース)
2. 以下のように作業してアプリケーションコードをテンプレートにカプセル化します。
- 機械メーカがキー選択を使用してコードを設定できる、セクションごとの制御によるアプリケーションライブラリを作成
- モジュールのコード構造を採用し、コードの再利用性を確保しながら、さまざまなカスタムの相違に対応
- アプリケーション固有のファンクションブロック(アドオン命令)を作成
3. Studio 5000 Logix Designer®でさまざまなレベルの保護を使用して、確実にアプリケーションコードのIPを保護します。
4. 強力な通信ネットワーク(EtherNet/IP)を採用して利点を活用し、将来の基盤を築くためには、EtherNet/IPが業界の標準であり、一般的に業界全体で選択されています。
定義された目的を達成するために、ロックウェル・オートメーションは以下に基づいたソリューションを提案しました。
- CompactLogix™ L3コントローラ
- EtherNet/IPポートと安全トルクオフを搭載したPowerFlex® 525 ACドライブ
- POINT I/O™ファミリーの分散型I/O
- Stratix®イーサネットスイッチ
結果
ロックウェル・オートメーションのアプリケーションエンジニアはインドのゴアにあるボッシュ・パッケージング社のエンジニアリングチームと協力して、以下のような課題の対処に役立つソリューションを提供しました。
- 広く受け入れられているグローバル規格であるISA-S88ベースのモジュール式コードの採用
- EtherNet/IPネットワークのパワーを活用 - I/O、ドライブ、およびHMIに1つのネットワーク
- 診断の強化
- 設置と立上げ時間を短縮し、より速い市場投入を可能にする
- PowerFlex 525ドライブの自動ドライブ回復(ADR)機能を備えたコントローラからのオートメーション構成パラメータによる、ドライブユニット交換の簡素化
- プリケーションIPの保護、トレーニングの容易さ、コードの一貫性の維持
インドのゴアにあるボッシュ・パッケージング社は、アーキテクチャを大幅に簡素化することとは別に、同様のプロジェクトを提供するためにエンジニアリング時間を平均で50%短縮しました。また、インドのゴアにあるボッシュ・パッケージング社は彼らの最新のソリューションが将来のために自分自身をより良く位置づけ、コネクテッドエンタープライズを提供できるようになるので興奮しています。
CompactLogix, POINT I/O, PowerFlex, Studio 5000 Logix Designer, およびRockwell Automationは、Rockwell Automation Inc.の商標です。Rockwell Automationに属していない商標は、それぞれ機能に所有されています。
公開 2019年6月22日