Allen-Bradley, CompactLogix, iTRAK, Kinetix, PanelView Plus, Rockwell Automation, TL-Seriesは、Rockwell Automation, Inc.の商標です。
Rockwell Automationに属さない商標は、それぞれの企業に所有されています。
課題
- Maga Activeは、より高いスループットとより高い精度を提供するだけでなく、より少ないスペースで済む自動組立機を製造することに挑んでいました。
ソリューション
- iTRAK®独立型ムーバテクノロジ
- Allen-BradleyのCompactLogix™プログラマブル・オートメーション・コントローラ(PAC)
- Allen-BradleyのPanelView™ Plus 7 HMI
- Allen-BradleyのKinetix® 350サーボドライブ
- Allen-BradleyのTL-Series™電動シリンダ
結果
- より高いスループット
- ステーション間が高速
- 設置面積が小さい
- 速度と精度の向上
- 将来のプロジェクトのための優れたプラットフォーム
背景
1992年に設立されたMaga Activeは、特に灌漑設備業界のお客様向けにターンキープロジェクトを提供する組立機とラインの設計、建造、および自動化を専門としています。
最近のプロジェクトで、Maga Activeはギリシャのお客様から農業用灌漑ラインのドリッパー用の挿入および穴あけシステムの自動組立用の新しい機械を開発するように依頼されました。新しいソリューションは、非常な大型の既存の固定ピッチのアセンブリシステムを、品質管理のための高速サーボシステムとカメラの使用をベースにしたはるかにコンパクトな可変ピッチのマシンに置き換えることでした。
可変ピッチと速度の両方が新しいマシンの最も重要なポイントであるため、Maga Activeは革新的なiTRAK®独立型移動カートテクノロジを採用するためロックウェル・オートメーションに依頼してきました。iTRAKは互いに独立してトラックを横断することができる複数のムーバを備えています。
課題
優れたスループットと生産の柔軟性の必要性と共に製造現場のスペースが限られていることが、さまざまな小さくて柔軟な部品を正確に配置するために求められる精度と共にこの機械の主要な課題でした。インラインおよびラインの最後で製品品質をモニタするラインのビジョンシステムと完全に統合することが不可欠でした。
また、お客様は農業用途で絶え間なく使用されることが求められる小型で正確な商品について、全体および生産量の両方を改善しようとしていました。
ソリューション
Maga Activeが採用するiTRAKソリューションは、直線と曲線の経路の稼動を独立して制御されるムーバで構成されているため、固定ピッチのシステムの制限が即座に解消されます。その非常に革新的な機能は直線運動と回転運動の両方を備えているため、生産のスループットを向上し、保守を削減し、機械全体のサイズの縮小を可能にする柔軟で完全に統合されたソリューションをもたらします。
Magaのマシンには、iTRAKに沿って10のワークステーションがあります。サブアセンブリ作業を行なうワークステーションもあれば、高解像度カメラを使用してアセンブリ作業の検査(合格と不合格を仕分ける)を実施するワークステーションもあります。トラック上の最後の作業ステーションは、ドリッパーをグッドボックス/リジェクトボックスに排出します。
各iTRAKムーバは8つの製品を専用のアセンブリジグで運びます。このバッチごとの製品数は、現在のソリューションと比べて生産速度をすぐに上昇できます。ムーバが個別のアセンブリステーションの各バッチに存在するため、コンポーネントの追加や、次のステップの準備のためのアセンブリの位置確認のためにさまざまなオペレーションが行なわれます。各ステーションには構成部品(ベース、シリコーンシール、およびカバー)に対応する3つのレベルがあり、サーボは行なわれるオぺレーションに応じてあるレベルから次へと部品を移動するために使用されます。
iTRAKシステムは、マシンの主要な機能の大部分の作動と制御の両方に使用されているRockwell Automation®のIntegrated Architecture® (統合アーキテクチャ)ソリューションの一部です。オートメーション基盤の心臓部は、Allen-BradleyのPanelView™ Plus 7オペレータインターフェイスと共に動作するAllen-BradleyのCompactLogix®プログラマブル・オートメーション・コントローラ(PAC)です。iTRAKサーボソリューションに加えて、マシンは、各組立ステーションの3つのレベル間のZ軸の移動を行なうAllen-BradleyのTL-Series™電動シリンダを制御するために多数のAllen-BradleyのKinetix® 350サーボドライブを配備しています。
結果
Maga ActiveのCEOであるイェフダー・デゥエニャス氏が次のように説明します。「お客様は一般的なインデキシング・テーブル・ソリューションをベースとした自動組立機をすでにお持ちでしたが、それは非常に大きくて遅く、単一のピッチ/速度のみであったため、マシン全体は最も遅いオペレーションの速度に依存し抑えられていました。この新しいシステムでは毎分180~205個のスループットを達成でき、交換前の古いシステムをよりもはるかに優れています。次のマシンでは220~230ppmを目標にすることでしょう。」
生産性向上の背後にあるもうひとつの大きな要因は、各iTRAKムーバの独立した動きです。独立して動作することで、オペレーションが完了したときに他のアセンブリジグがステーション間を素早く移動するのを妨げるような長いドウェル時間によって引き起こされるweak link (弱いリンク)はなくなります。
iTRAKムーバは、最大0.5mmの精度を維持しながら、最大5m/secの速度で移動できます。最後に、そしてエンドユーザにとっても同様に重要な新しいマシンの設置面積は、置き換え前のマシンよりも40%小さくなっています。デゥエニャス氏は次のように述べています。「当社は、パフォーマンス上の大きな利点を提供するだけでなく、小さな設置面積で最先端のアセンブリソリューションを提供することができるようになりました。私たちはイスラエルのロックウェル・オートメーションから大きな支援を受けました。私たちを支援するチームが、非常に効果的にソリューションの技術的側面をサポートしてくれたことに感謝しています。統合アーキテクチャソリューションとiTRAKは、その優れた性能、機能性、および設置面積の削減により、将来のMaga Activeマシンの基盤として使用されることでしょう。」
公開 2017年6月18日